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9月9日ロシアのウクライナ侵略戦況分析



6ヵ月の時を経てとうとうウクライナが本格的反攻に転じ始めた。


ウクライナ政府は5月始めの時点で「6月頃に大規模な反撃を開始する」と声明を出していたが遅れに遅れ現在に至ったというような状況である。


これまでの戦況

戦争開始から現在までの状況を簡単におさらいしておくと

●2月15日に攻撃を開始するとの英国インテル情報を受け30を超える国々が邦人に対してウクライナからの退避指示。(実際本格的に退避し始めたのは23日に侵攻を始めて以降)


●2月23日南東部のドンバス方向から「特別軍事作戦」と称する本格的侵攻開始。キエフを含む都市、軍事基地含むウクライナ全土に巡航ミサイル、弾道ミサイル、MLRS、砲弾、サーモバリック弾などによる攻撃。航空機、ヘリ、空挺による経空攻撃。


●2月下旬以降、300人による暗殺部隊を派遣しゼレンスキー大統領含む政権要人を暗殺を試みるも失敗。また、3月上旬各国の大使館はリビウへ移転。


●同じく2月下旬~3月、南部ザポリージャ、ヘルソン、東部ハリコフ占領。北部からの部隊はチェルノブイリを早い段階で確保し南下するもバイラクタル(TB2)などによる激しい抵抗に合い中止。この間、ブチャナなどにおいて虐殺。プーチン大統領による核使用の恫喝が継続。3月中旬~4月上旬にかけて、ゼレンスキー大統領自ら欧州各国、米国、カナダ、日本などの国々に対して支援を求める演説を実施。


●国連ではロシアとその他の国の激しい口論。ロシアのネベンジャ国連大使はウクライナ国内の米軍生物化学研究所の陰謀論を展開する一方、グリーンフィールド米国連大使やケニア大使により反論、論破。


●ウクライナは戦争後すぐに非常事態宣言及び男性の徴兵令へ大統領署名。プーチン大統領も4月頃多くの損害を受けロシア国内において徴兵開始。またその他、チェチェンの暗殺部隊、アフリカや中東の傭兵を募集。


●4月始め頃まで停戦交渉を数回試みるも全て失敗。南部及び東部において複数の人道回廊を設定するも、ロシア側にしか出口が設定されていなかったりロシア軍による妨害によりほとんど機能せず。


●3月下旬、ロシア軍全軍はブチャを含む北部の戦線から撤退。東部および南部へ機動。


●5月下旬ごろまで南部において孤立していたアゾフ大隊を基幹とする部隊は21日をもって制圧された。


●6月以降、東部のルハンスク正面や南部においてロシア軍が戦線を前進させるも大きな動きなし。散発的にミサイル攻撃がオデッサを含む南部や東部において行われた。


●8月下旬、ザポリージャ原発に対する砲弾による攻撃。一部付帯設備に被弾、一部停止。

その後、9月始めにIAEAの視察団が視察。


●8月下旬~9月始め、北朝鮮がロシアに対し弾薬・ミサイル数百万発を支援。米国のインテル情報によれば現在ロシア軍の死傷者は7万人以上となり、兵士が不足。プーチン大統領は国内の徴兵を避け現地のウクライナ人男性やその他の国の傭兵によりこの一部を補填。


★この間、米国は合計$30B以上の安保支援を議会にて議決。欧州軍を通じて逐次装備及び弾薬等を支援。欧州各国と協力した支援の中にはジャベリン、スティンガーを始め戦車、戦闘機、自走式の対空火器、榴弾砲、HIMARS、無人機、無人攻撃機、地雷処理機材などが含まれる。また、イギリスやポーランドにおいてウクライナ軍を訓練し戦力化してきている。


9月上旬以降のウクライナ軍の攻勢の状況

以下、ISWの出している9月8日時点の全般状況である。

赤い斜線の部分はロシア(親ロシア派)が侵攻以前に保持していた地域、斜線の無い赤の地域は侵攻以降にロシアが占領した地域。水色はウクライナ軍が取り返した地域で緑の〇は直近で戦闘が生起している部分である。

先ず、最近の流れだが7月頃、ルハンスクで戦闘が激化。最終的にロシアがウクライナ軍を包囲する形で決着が付き同地域はロシア軍が現在も保持している。


8月はほとんど動きが無く、下旬になると南部におけるウクライナのミサイルや砲弾による攻撃が徐々に激化。兵站基地や指揮所、橋などを破壊。潜入した特殊部隊による破壊工作も含まれる。


大規模侵攻を予期したロシア軍は部隊を南部へ集中。

9月に入るとウクライナ軍は南部において本格的攻勢を開始。兵站施設、指揮所などの重要目標に対してのミサイル攻撃を集中し20km程度戦線を押しかえした。(ロシア軍の激しい抵抗に合い現在は膠着)


下の資料のとおり。


またこれに1週間程度遅れる形でイジュームにおける本格的攻勢を開始。

大量のミサイルや砲弾による攻撃の後、現在3日で50km以上を進軍。


東部の要衝イジュームを包囲。

この態勢になるとイジュームの部隊は孤立するため後退せざるを得ないと言える。

また、ウクライナ軍は基本的に全正面に圧力を加えているためロシア軍としては他の正面に展開中の部隊を転用するのは難しい。


インテル情報によれば7万の損耗と補給品の不足により、既にかなり厳しい状況にあるとされることから場合によってはウクライナ軍がこのまま怒涛の進軍をする可能性もある。