今回は参考までに、2022年1月1日~1月14日の広島県保健福祉局の資料として、木下先生が厚労省のワクチン分科会において発表した資料について分析をします。
下の表は第6波(オミクロン株)の重症化・致死率について分析されたものです。県内のPCR検査陽性患者のうち7542名が対象となっています。
恐らく、これが日本で一番最初に出たオミクロン株に対するワクチン効果の分析だったと記憶。
若者はほぼ被害はありませんから、赤線を引いている部分が参考となる箇所です。
〇60代以下では接種の有無による重症化・死亡率に差異はなし。
〇80歳以上では5%中等症率効果
〇90代では18%~20%の重症化・死亡率予防効果
●70代では中等症率-1.6%、重症率-0.8%
ワクチン2回目接種による効果はまちまちです。ちなみに厚労省の発表資料では調査時点での高齢者のワクチン接種による対オミクロン株の中等症予防率は44%とのことです。
下の図は、ワクチン接種と未接種の中等症・重症率の年代別の状況です。
まとめると、
〇6/70代では中等症・死亡率予防効果は0.3~1.8%、80代で1.3~4.9%
●90代では中等症効果-8.6%、重症予防効果-1.4%
※厚労省の発表によれば、調査時点で高齢者のワクチン接種による対オミクロン株の中等症予防率は44%とのこと。
結果としてはマチマチですね。最初は、まともな実態を反映した手心を加えていない報告が多かったのですが最近はだめですね…。
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